スペインのバルセロナでスリに遭遇しましたので、注意喚起として体験談と対策の話です。幸いにも盗られた物はありませんでした。
スペインのバルセロナで日本人2人と知り合って、偶然にもお互いバルセロナの試合を見に行くというので、一緒にスタジアムへ向かいました。地下鉄に乗って2つか3つ目の駅に電車が停車したときに、一緒に居た日本人(A君)に向かって、男が降りろと言ってきました。なにが起こったのか戸惑っていると、その男は警察だと言います。スリがそのA君のかばんを開けていたと言っています。ヨーロッパには偽警官もいるという話を聞いていたので、なんか怪しく感じたので、僕は降りない方がいいんじゃないかと言いました。でも、A君は、他の欧米人の親子も降りるように言われていて、その人たちも降りるから大丈夫だと思うとのことで、降りることにしました。僕たちもA君に続いて降りました。
僕たちがその警察官のことを怪しんでいると、警察官は警察証を見せて、さらには腰に密かに付けていた拳銃を見せてきて、自分は本物の警察官であると言います。僕は警察証の段階では怪しいなと思いましたが、拳銃まで見せてきたから、本当なのかなと思いました。
警察官によると、赤ちゃんを抱いた女がA君のかばんを開けていたといいます(A君は背中にリュックを背負っていました)。盗られた物が無いか確かめてくれとのことです。幸いにも盗られた物はありませんでした。欧米人の親子も盗られた物はありませんでした(この親子もバルセロナの試合を見に行く途中でした)。
犯人はもう他の警官に拘束されていて、その人を逮捕?するためにレポートを取る必要があるようで、応じることにしました。警察官は名前、所持金、パスポートナンバー、住所とかを聞いて、レポートに書き込んでいました。
正直、僕はまだその警察官のことを少し疑っていて、A君が差し出したパスポートがちゃんと返ってくるか警戒していました。なぜなら、偽警官にパスポートを提示した際に、盗られたという話を聞いたことがあったからです(疑いすぎかもしれませんが、このくらいの方がいいと思います。パスポートを紛失したら、かなりめんどうなことになるので)。最終的には他の警察官も現れて、一緒に今回の事件のことを話していたので、彼らはたぶん本物だと思います。
最後に警察官が言うには、日本人は僕のことを信じないんだと言っていました。それはよくないことかもしれないけど、しょうがないですよね。たくさんの日本人がスリや詐欺にあっていて、言葉もよくわからないのに、いきなり電車から降りろと言われても、ちょっと困りますよね。まぁこういう潜入捜査もあるんだなと勉強になりました。
僕なりにスリ対策をまとめました。
◆人が多い場所では、かばんが体の前に来るように持ちましょう(スリは特に駅の構内や電車の車内に多くいます)。
◆かばんに鍵を付けてるからといって安心しきってはいけません。 (参考記事:しっかり鍵をかけたサブバッグを簡単に開ける方法/世界一周☆ヒトリポート)
◆ズボンのポケットなどには貴重品を入れない。
◆貴重品を入れるのは、マネーベルトやネックポーチがベスト。
◆冬などで厚着していて、中に着ている服にポケットがあるなら、そこに貴重品を入れてもいいと思います。
◆ 近寄ってくる人に注意。
◆周りでなにか不自然なことが起きてたら、気をそらすためかもしれないから注意 。例えば、電車の車内で誰かが歌っているなど。
ヨーロッパは首締め強盗など強引な犯罪はほとんどなくて治安は悪くないと思いますが、スリは多いので注意してください。大切なものを盗まれたら、せっかくの旅行が楽しくなくなるので、できる予防策はやりましょう。