ラオスの首都ヴィエンチャンからルアンパバーンへ行きました。ルアンパバーンはビエンチャンの北にあり、かつては500年にわたってラオスの首都でした。街の中心部は歴史的地区として世界遺産に登録されています。近年では、欧米人に人気があり、行きたい場所ランキングなどで1位に選ばれています。
ルアンパバーン観光
行き方
ヴィエンチャンからバスが朝と夜の1日2本出ています。チケットはホテルやゲストハウス街の旅行代理店で買うことができます。4軒回りましたが、どの店も寝台バスは17,8万キープ(寝台バスでない場合は16万キープ)でした。 ホテルや旅行代理店で予約すれば、バスターミナルまでトゥクトゥクで連れて行ってくれます。
チケットはバスターミナルでも買うことができ、バスの種類によりますが、11万や13万キープです。ただゲストハウス街からバスターミナルは9キロくらい離れているので、そこまで行く費用を考えると、ホテルで手配した方がいいと思います。
ルアンパバーン行へくときのヴィエンチャンのバスターミナル。
寝台バスは2列×2のシートとなっています。シートはフラットになっていて、隣の人との仕切りというか段差すらありません。見知らぬ人とシングルベッドで寝るような感じになります。
ヴィエンチャンからルアンパバーンまでは12時間くらいです。ルアンパバーンのバスターミナルから中心街までは3キロほどです。僕は、2,3キロなら歩くと決めているので、歩きました。ただタイに留学している日本人の女の子も付き添わせてしまって申し訳なかったです。
フルーツジュースとサンドイッチ
ルアンパバーンの中心街に入ると、歩道に屋台が並んでいます。
屋台ではフルーツジュースやコーヒー、サンドイッチが売っています。僕はフルーツジュースとサンドイッチ(ラオスタイル)にはまりました。値段もそれぞれ1万キープとかなり安く、朝と昼はここで食べました。
街並
フランスの植民地だった頃に建てられたコロニアル建築が並んでいます。
寺院
ルアンパバーンには60以上の寺院があり、中心街にも10個以上あります。
ワットセーン
裏通りをうろうろしていたら、こんなのもありました。
ラオス国立王宮博物館
博物館は1909年に建てられ、館内は王宮当時のまま残されています。王族が使った家具などが展示されています。開館時間は8時〜11時30分、13時30分から16時。入場料は3万キープ。火曜日は休館日です。
番外編:托鉢を利用した悪徳商法
インターネットでルアンパバーンの情報を探していると興味深い記事を発見しました。世界遺産の街ルアンパバーンにはびこる「悪徳リサイクル業者」
ちなみに、托鉢とはお坊さんが修行のため、お経を唱えながら各戸の前に立ち、食物や金銭を鉢に受けて回ることです。
要約すると、お坊さんが托鉢でもらった食べ物(もち米)を少年たちが物乞いしてもらい、それを元締の業者が買取って加工して、レストランへ売りさばくという内容です。
この写真は同様の食品ですが、上記の物でないことを願います。ルアンパバーンではこれを使った料理を食べる気になりません。
パクウー洞窟
パクウー洞窟はルアンパバーンの郊外にあります。洞窟の中には4000体以上の仏像が置かれています。洞窟内は暗いので懐中電灯を持って行った方がいいです。
行き方はスローボート船着場近くからボートで、行きは2時間、帰りは1時間。8万キープで船に乗れます。
ルアンパバーンの夜
◆ナイトマーケット
夜になるとメイン通りにはナイトマーケットが開かれます。ラオス人はかなりおとなしい性格で押し売りのようなことはされないのでゆっくりと見ることができます。
ルアンパバーンのナイトマーケットでは、ルアンパバーンの品物というか手芸品が多数売られています。その他のナイトマーケットでよくある携帯ケースや服など、どこでも買えるようなものは売っていないので、お土産にいいと思います。
朝にはメコン川沿いで市場が開かれており、サルやネズミ、コウモリなどが売っているようです。
◆ライトアップ
夜になると寺院がライトアップされます。
プーシーへは博物館前の階段を上がって行くのですが、夜は真っ暗なので懐中電灯が必須です。夜のプーシーには地元の若者がたくさんいます。
感想
ルアンパバーンは世界遺産でとても人気があるということで期待して行きましたが、個人的には感動が薄かったです。世界遺産は美しいだけじゃなく歴史背景とかもろもろを考慮されて選ばれるそうです。つまり見ただけで素晴らしいと感じるわけではなく、知識がないとその素晴らしさを理解できないこともあります。まさに自分にとってルアンパバーンはそうでした。ルアンパバーンが世界遺産に登録された理由はインドやスリランカなどアジア各地の影響を受けて独自のものへと発展させ文化と、フランス統治時代に加えられた西洋の文化が融合したもの、つまり寺院や塔とコロニアル建築が併存している街並が評価されたそうです。こういう知識をしっかりと理解しておかないと、感動は得られないと思います。
特に1人で旅行する場合は旅行の大きな楽しみである非日常での友達との時間や会話を楽しむということができないので、純粋にその場と向き合うことになります。場所を感動できないとなると満足できず、時間とお金がもったいなく感じてしまいます。行ってみないとわからないことも多いですが、世界遺産だから行こうというのではなく、なにをしたいのか、どんな物を見たいのか、体験したいのかというのを考えて、楽しむための準備が必要ならばその準備をして行動した方がいいと思いました。
自分もそうですが、世界遺産だから行ってみようという人は多く、その経済効果はすごいです。ザイオンラインによると、ラオスの歳入(2011)のうち観光業で4億610万ドル得ていてこれは鉱物資源につぐ第2位の歳入が多い産業です。一方でラオスへの訪問者数は、1990年に1万4400人であったのが、ルアンパバーンが世界遺産に登録された1995年には前年比倍の34万人となり、2011年は、272万人となっています。ラオスにとってこの観光産業の存在は大きく、そのきっかけとなった世界遺産の効果ってはかりしれないと感じました。世界遺産登録の運動が盛んなのもうなづけます。
泊まったホテル
Khammany Inn Hostelに泊まりました。5万キープでした。朝食付きで部屋はきれいで、ホットシャワーも使えますが、中心街から離れているので少し使いにくかったです。ルアンパバーンは中心街から離れるとなにもないので、もっと近いホテルの方がいいと思います。さらにたまたまかもしれませんが、wifiが使えなかったので不便でした。